市政を振り返るシリーズ② 川口ともこ議員の決算質疑
令和5年度歳出の性質別で一番高い割合を占める人件費は、前年度対比で▲2.5%減少しています。また、一般職員の平均給与月額は、市長が就任した年の決算対比で1万6500円以上減っています。その理由を聞くと市は「令和5年度は給与改定による給料月額や期末手当引上げ等のため、正規職員及び会計年度任用職員の人件費は増加した一方、定年延長により退職者がいなかったことから退職手当額が大幅に減り人件費全体として下がった。また、一般職の給与月額が減少した理由は、国の俸給表に準じて引き下げるなど『給与制度の総合的見直し』により、平成28年4月1日から給与月額を平均2.3%引き下がったことが要因」と答えました。
16年間で人口が2万人増えるなかで、新たな施設の設置や防災体制、学童、コロナ対応等の行政需要の増大で正規職員は233人増えるとともに、業務委託と非正規職員への置き換えも進められました。パートを含む非正規職員は、会計年度任用職員制度の導入で2023年4月1日付けで1171人、16年前と比較すると500人以上の増加です。市職員の中で技能労務職員は130人の減少です。現在、行財政改革推進計画や職員の定員管理の方針のもと、適切な人員配置と会計年度任用職員や民間委託の推進、技能労務職の直営業務の見直し等を進めています。今後、経験を積んだ職員の大量退職に対し、良好な職場環境のもと非正規を含めた公務員の確保と人材育成は大きな課題となっています。
決算カード比較 | 2008年 | 2023年 | 差引 |
年度末の人口 | 33万3003人 | 35万2836人 | 約2万人 |
一般職員の人数 | 1585人 | 1818人 | 233人 |
一般職員の平均年齢 | 41.5歳 | 41.5歳 | ― |
一般職員平均給料月額 | 33万5939円 | 31万9365円 | ▲1万6574円 |
技能労務職員の人数 | 415人 | 285人 | ▲130人 |
人件費 | 198億6783万円 | 204億2734万円 | 約6億円 |
非正規職員4/1付け | 666人 | 1171人 | 505人 |