選挙公約は新年度予算にどう反映
かきた有一議員の質疑(3)
選挙期間中に有権者に訴えた施策で予算に反映させたものがあるか質すと市長は、「快適で安心できるまち」に関して、初雁公園構想の見直し、通学路、生活道路の整備。「子育てが楽しいまち」に関して、民間保育所建設、子育て安心施設整備、小・中学校普通教室空調設備整備、児童発達支援センター建設。「活力と魅力あるまち」に関して、新河岸駅舎及び自由通路等整備、南古谷駅周辺整備、新たな交通検討業務。「持続可能なまち」に関して、公共施設マネジメント基金の積み立て、継続的な観光振興を目的としたWi‐Fi環境の整備などと答えました。
新たな施策への考えは
選挙戦で市長は、過去に示していた方針と異なる新たな施策を示しています。 初雁公園については、初雁公園整備基本構想の見直しを着実に進め、市制施行100周年を目途に市のシンボルとなるような公園として整備したい。介護保険料の引き下げについては、介護保険給付費等準備基金の積立金の増加という状況がある。学校給食費無料化については、経済財政諮問会議での提言などの動向もある。このため、介護保険料の引き下げや学校給食費無料化は、附属機関などでの審議や財政状況を考慮しながら進めたいと答えました。住民負担を軽減するためのこれらの施策は、議会の中で日本共産党議員団や他の会派の議員が繰り返し実現を迫ってきたもので、議会で指摘した施策の必要性や実現の見通しを認めたものと言えます。
刑事告発の市政への影響
市長が議員などを刑事告発したことによる市政への影響をただすと市長は、市の施策や予算に影響を及ぼすものではないと答弁。かきた議員は、刑事告発をめぐり議会が空転するなどして予算審議に影響を及ぼしたと指摘しました。
批判の声や投票に行かなかった市民への対応は
また、ブログなどで選挙結果について「圧勝した」「良識が示された」などの表現がされているが、選挙では市長以外の候補者へも多くの票が投じられている。市長に批判的な方、投票しなかった方、投票に行かなかった7割の方々にどう対応するのか問いました。
市長は、「批判については真摯に耳を傾け、その方たちの意見をしっかり聞いていきたい。投票に行かなかった人たちには、市政に対して関心を持って意見を出して頂けるよう、地域会議等を通じて働きかけを行いながら意見を聞いていきたい」と答えました。
信頼される政治を
社会的には議員などに対して厳しい目が向けられているなか、公職選挙法違反を疑わせるような挨拶状を送ったり、公務中の職員を集めて就任式を行うようなことが目につく。政治が信頼されるような考えを持っているのか問うと市長は、「行政の判断を行うにあたり、市民のためになるかを第一の判断基準にすることが必要」との考えを示しました。
市長の3期目がスタートし、新たな施策も議論のテーブルに上っています。市民が様々な分野で市政に目を向け、積極的に議論に参加していくことが求められています。