市長の危機管理の欠如・認識をただす
こんの英子議員が質疑
11月29日、副市長が台風第21号への本市の対応について報告を行い、こんの英子議員が質疑しました。
台風21号の影響で、人的被害はありませんでしたが、住家被害は床上浸水237件、床下浸水が186件、特に寺尾地域は甚大な被害が発生しました。
災害対応部長会議に
樋門が閉じた報告なし
今回の内水被害は、新河岸川から市街地への逆流を防ぐために新河岸川と江川都市下水路の樋門が初めて閉まりました。また、樋門が閉じたことにより、水の行き場がなくなり床上浸水になるほど溜まってしまったと考えられます。
こんの議員は、災害対応部長会議の中で、江川都市下水路の樋門が閉められたことは伝わっていたのか。その後の対応は、部長会議の中では協議されなかったのか聞きました。
防災危機管理監は、樋門が閉まったことは、災害対応部長会議では、報告がされていないと答弁しました。
同議員は、改めて担当の建設部長にはいつ樋門が閉まったことを知ったのか確認したところ、建設部長は、23日午前3時から5時の間にポンプの状況などと一緒に聞いたと答えました。
寺尾地域の住民説明会では、被災者からどのような要望が寄せられているのか聞くと、同管理監は、抜本的な雨水排水の対策を講じてほしい、浸水被害への見舞金等支援策の拡充など意見があったと答えました。
被災者の生活再建に向け、国や県への要望はおこなっていないのか質すと、県に出向き、国や県の支援制度について確認や相談をしたが、今回の被害状況では適用できる制度がないため、現時点では、要望はおこなっていないと答えました。
FBで寺尾の甚大被害知る…市長
11月1日の定例記者会見で市長が、「寺尾地域の被害について24日夕方にFB(フェイスブック)で知った」と新聞報道されていたが、事実かただしました。
市長は、新聞で報道され寺尾の被害規模の大きさについて知った。正確には、夕方というよりは午後だったと答えました。
市は10月30日の急施臨時会では、庁内の情報伝達に不備があったことは認めていたが、本当に市長は寺尾が23日の朝の被害状況を知らなかったのか質しました。
市長は、23日の朝6時頃に、寺尾中学校付近で浸水被害が出ており、ボートでの救助になる見込みであるとの報告を受けていると答弁しました。市長が自宅に居たことは不適切ではないかとの指摘に対して、再度市長に質したところ、臨時議会と同じだと答えました。 こんの議員は、市長の発言や行動が被災者や市民を深く傷つけるものであったのではないかと指摘しました。