災害廃棄物(木くず)の受け入れに関する市の対応
埼玉県から4月16日付で、県内全市町村に対して「災害廃棄物(木くず)の受入れに関する調査」の依頼がありました。
この調査に対する川越市の回答が報告されたので転載しておきます。
川越市は3月16日の市議会で決議を全会一致で可決しています。市は、この決議を真摯に受け止め、現在鋭意検討中とのことです。
現時点としての埼玉県からの調査については、現在までの状況として、「条件が整えば受入れたい」と回答しています。
内容を見る限りでは、理性的な対応をしていると感じます。
災害廃棄物(木くず)受入れに関する調査
Q1.災害廃棄物の受入れについて、貴自治体の首長のお考えについて、一つ選んでお答えください。
?条件が整えば受入れたい
(条件:Q2、Q3の条件が全て整った場合)
【以下については、Q1で(1)、(2)、(3)と回答した市町村について回答お願います】
Q2.受入れについての課題について(複数回答可)
(1) 焼却施設に問題がある
(理由:焼却残渣はリサイクル処理しているが、リサイクルが困難になることが予想され、最終処分するための、薬剤処理設備の補修整備が必要となる。また、施設の運転にあたり、ごみの許容発熱量や塩分への対応に問題が生じる。)
(2) 焼却灰等の処理に問題がある
(理由:焼却残渣はリサイクル処理しているが、災害廃棄物を処理した場合、リサイクル工場の受入が困難となり、最終処分をしなければならなくなる。しかし、災害廃棄物を処理しても、受入れてくれる民間処分場を新たに見つけることは困難である。)
(3) 放射性物質濃度に対する国の基準に問題がある
(理由:民間の最終処分場では、国の定めた基準とは異なる受入基準を もっており、国の基準では処分先の確保は困難である。また、リサイクル処理について考慮されていない。)
(4) その他
(理由:受入について、反対意見が寄せられた市民の理解。)
Q3.受入れに関して県に期待すること、要望等、自由にお書きください。
県内の自治体では、 灰の処理先の確保で苦慮していることが推測されるため、最終処分場やリサイクル工場を確実に確保することを要望する。また、災害廃棄物を受入れるために必要な施設補修整備に係る費用については、全額補助を要望する。
災害廃棄物を受入れるにあたり、市民が理解できる安全性の説明及び継続的な数値の管理を行なうことを要望する。
受入れた災害廃棄物に異物が混入し、施設の補修が必要となった場合の補償の担保を要望する。
また、焼却残渣に一定以上の放射性物質が検出された場合は、当該残渣を引取るなど国が責任をもって対応することを要望する。