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震災がれきの広域処理の現状

 3月議会最終日に市議会から出された「市民の理解が得られる形での広域がれき処理の受け入れに関する決議」をうけ、市から対応状況が報告されました。

埼玉県への回答

 4月16日付で埼玉県から災害廃棄物(木くず)の受け入れに関する調査については、安全が大前提であること、焼却残渣のリサイクル処理や最終処分場の課題を国等が解決することを条件として、受け入れ可能と回答しています。

広域処理の具体的な検討

 受け入れ基準、施設管理基準の検討にあたり、現状のごみ処理施設から排出される焼却灰等の放射性物質濃度は月1回、施設の敷地境界の放射線量は週1回測定しています。
 放射性物質濃度は、国の基準と比べ十分低い値ですが、今年1月から5月までの結果は一定の値に収束してはおらず安定しない状況が続いており、今後の結果を注視するとしています。

運転方法の検討

 震災がれきの木くずは発熱量が高く、塩分が多いとのことで、処理施設の運転方法や異物混入時など、通常のごみ処理に支障が生じないようにどのような対策が必要か、技術的要件の検討をしています。

埼玉県が受け入れの調整を見合わせ

 埼玉県は7月9日付で県内市町村長、一部事務組合管理者に対して「災害廃棄物の広域処理の調整状況について」通知しました。
 県が受入れを予定した岩手県の木くず5万トンの広域処理必要量について、大幅に減少する見通しであることなどから、セメント工場以外での災害廃棄物の受入れは被災地からの新たな要請がない限り、調整を見合わせるとしています。

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