川越駅西口の今後について
川口ともこ議員の一般質問
9月議会で日本共産党の川口ともこ議員は、「川越駅西口周辺の諸問題について」と題する一般質問を行いました。
川口議員は、川越駅西口周辺の今後について、一つ目に暫定自由広場や暫定駐輪場の市有地の今後の利活用をどうするのか。二つ目に、西口駅周辺を利用する企業や学校、福祉法人などのバスについては、現在暫定自由広場内の仮設バスプールを利用しているが、駅広場完成後は仮設バスプールが閉鎖するため、その後をどうするのか。三つ目に、県地方庁舎が西部地域振興ふれあい拠点施設に移転した後の利活用について課題をあげ、市の対応をただしました。
市有地利活用は、駐輪場整備計画策定にあわせ進める
まず、暫定自由広場と暫定駐輪場については、平成22年度に川越駅西口グランドデザインの見直しが行われ、市民からは公園や広場として整備してほしい、また、市民団体からはにぎわいの創出に向けた集客施設などの提案があったということです。こうした経過を受け、この市有地の今後の利活用の計画案を市はいつ示すのか聞きました。
都市計画部長は、川越駅西口における駐輪場整備計画の策定にあわせて、利活用の計画策定を進めていくと答弁しました。
自転車駐輪場の整備検討
また、放置自転車対策審議会から市長に答申が出され、川越駅西口周辺の放置自転車禁止区域の指定にあたっては、早期に自転車駐輪場を整備することなどの3つの条件が出されたことについて、市はどのように考えているのか聞きました。
市民部長は、この答申を受けて、西口区域に新たな自転車駐車場を整備するための検討を進めている。また、暫定自転車駐輪場について現在の契約が満了し新たな契約を締結する際には定期利用、電子マネーの利用などについて検討していくと答えました。
2つの機能は重要−市長
さらに、川口議員は、暫定自由広場と暫定駐輪場の今後については、西口グランドデザインに示された通り、公園などのオープンスペースと駐輪場は必須であると考えるが市長の見解を伺いました。市長は、2つの機能は重要な機能と認識しており、今後の計画の検討に活かしてまいりたいと答えました。
民間のバスターミナル必要では?
川越駅西口周辺の企業や学校等の送迎バスの発着状況は、暫定自由広場の仮設バス乗降所に平日421台、川越駅南大塚線に60台となっており、川越送迎バス協議会に加盟していない観光バスを含めるとかなりの大型バスが川越駅西口周辺に流入していることがわかりました。この数は、年々増えており、近隣の住民からも「公道に大型バスが何台も止まっており危険」、「駐輪場の出入り口をふさぐように停車して困る」などの声が寄せられています。川口議員は、今後の対応としてバスターミナルの検討をしてはどうか提案しました。
都市計画部長は、一定のニーズがあり周辺環境の改善につながるとバスターミナルの検討が必要との認識を示しました。
県や国の施設誘致を
県地方庁舎の土地の経緯については、もともと川越市が民有地を買収して昭和5年に埼玉県蚕業試験場川越支場として県に寄付したものです。これまでの市民の様々な意見や不満などを川口議員は、川越西口グランドデザインの中で示された方向で、ぜひ国や県の施設を誘致したらどうか。例えば、若者の就労支援のためにヤングキャリアセンターや駅から近いハローワーク誘致のための施設として利活用できるのではないか市の見解を伺いました。
政策財政部長は、県などの施設誘致なども含め跡地の活用策について県に働き掛けてまいりたいと積極的な答弁がありました。