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かきた有一

オンデマンドバスの検討を
かきた有一議員の一般質問

 12月市議会の市政報告で市内循環バス「川越シャトル」の路線見直しについて報告がおこなわれました。 この見直しは、市内巡回バス「川越シャトル」諸問題検討委員会の提言を受けてのもので、既存19路線を10路線に縮減する内容となっています。利用者の料金負担の在り方や路線体系の見直し、バス会社の新規参入や経営努力を促す方策の検討などかきた有一議員が一般質問で取り上げました。

公共交通空白地域が

 川越シャトルは、路線バスを補完する交通空白地区の解消、住宅地や鉄道駅・主要公共施設を連絡する交通手段を目的として運行されてきました。見直しで生じる公共交通機関空白地域についてただしたところ市は、大東地区の関越自動車道西側付近、ふじみ野市との境界付近、古谷の荒川付近が想定される。周辺の主な施設は地域の集会所や高齢者施設等と答えました。

施設への足の確保は?

 かきた議員は、シャトルが市の主な施設への足として役割を果たしていることから、施設ごとの送迎バスの所有状況を問いました。 高齢者施設の送迎として、東西後楽会館がそれぞれ市内巡回、地区巡回、団体送迎バスを運行。障害者施設の送迎として総合福祉センターオアシスが地域活動支援センター事業のデイサービス利用者を対象に福祉車両3台。みよしの授産学園の利用者帰宅時のマイクロバスによる送り。職業センターが川越駅・本川越駅と施設間のマイクロバスによる送迎をおこなっている。総合保健センターは利用者の送迎は行っていないなどの状況が明らかになりました。
 見直しによる影響が大きく、高齢者の足を奪いかねないことから、議会最終日に「見直し案の再考を求める決議」が議員提案され、全会一致で可決しました。

新たな交通手段として

 また、シャトルのようなコミュニティバスの欠点を補う交通手段として、利用者の要求に応じて運行する「オンデマンド型交通システム」が近年多くの自治体で取り入れられています。このシステムは、利用者が電話などにより目的地や到着時間を申し込み、それに応じて車両を運行させるもので、車両の大きさや運行の方法など様々な試みが行われています。
 かきた議員は、市内でも実証実験が行われていることを指摘し市の認識を問いました。市は、「市内では医療法人西部診療所が3年ほど前から実験的に運行していると聞いている。利用者は、西部健友会会員または実証実験に賛同して登録された方、診療所から半径2キロ以内に自宅がある、車両に一人で乗り降りできることが条件で年齢制限はない。電話での予約で利用者の自宅、西部診療所、霞ヶ関駅、鶴ヶ島駅の間で運行。360名ほどの登録者で50人程度が利用している」と答えました。かきた議員はこの実証実験は東京大学と連携して行われており各地から視察が来るなど先進的なもので、市も積極的に関わり取り入れていくべきではないかと指摘。市は、実証実験については川越シャトルの見直しの効果や影響を調査し、今後の公共交通の対応と併せ、福祉・医療部門とも連携して検討を進めたいと答えました。

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