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佐藤恵士のページ

経済危機で市に寄せられた切実な市民の声 ─佐藤議員一般質問から─

 

 三月市議会で日本共産党の佐藤けいし議員は「景気の急速な悪化と市の行財政運営について」と題し一般質問をおこないました。
 佐藤議員は、日本と世界は未曾有の経済危機に直面しており、雇用危機と個人消費の落ち込み、企業経営の悪化が相次ぎ、市民生活が厳しい状況におかれている。とくに日本の経済危機は深刻で、昨年十月から十二月までのGDP(国内総生産の実質成長率、全体の六割が個人消費)は十二・一%、アメリカが三・八%、ユーロ圏が五・八%下落、アメリカの四倍、ユーロ圏の二倍のスピードで景気が悪化した。この原因は、構造改革の名で個人消費を軽視したこと、派遣労働の自由化、社会保障費の削減、外需頼みの経済運営を続けてきた政治の責任が問われていると指摘。
 市は経済危機の対する市民の生の声をどのように把握しているのかと質問しました。
 市当局は、

─生活保護の相談窓口では─
・突然の解雇通告を受け、寮からの退去も求められている。蓄えもなく生活にも困窮しているが、そのうえ行き先もなくなり、このままではホームレスになるしかない。
・これまで、自分の年金と息子の仕送りで生活していたが、息子がリストラされて仕送りがなくなり生活ができなくなった。

─保育園の相談窓口では─
・夫の収入減を補い生計を維持するため働きたい。そのためには子供をすぐに保育園に預けたいので何とかしてほしい。
・収入が減ってしまったので、今の保育料を支払うことが難しい。

─市税、国民健康保険税の窓口では─
・自営だが、景気の急激な悪化で仕事が激減している中で、税金を払うのは本当に厳しい。
・リストラで会社を辞めさせられたのに、それでも税金を払わなければならないのは納得できない。

 佐藤議員は、このような時、政治は何のためにあるのか、市政は何をすべきか問われているとし、市の考え方をただしました。

景気の急速な悪化から市民の暮らしを守るため立場をこえて協力を

 市民から市に届いた生の声をふまえ、佐藤議員は川合市長に、市長に就任して一週間で考えをまとめなければならないとの答弁があったが大変だったとは推察する。しかし、この経済危機は昨年十月からはじまり市長選挙も真っ只中でおこなわれ、新聞、テレビでも連日大きく報道されてきた。さいたま市、川口市、越谷市などでは緊急経済対策をすでに発表している。この議会の論議をふまえ、施策を全力で実施すると市民のみなさんに早急に発表するべきだと提言しました。
 市長は、きまったことはなるべく早い時期に発表していきたいと答えました。

あなたはどう思いますか?

 佐藤議員は、先日テレビで、この経済危機の影響で親の収入が少なくなり、高校生が授業料などを払えず、中退が急増していると報道していた。我々も市民からの相談をうけているが、市の施策にあてはまらない市民がたくさんいる。この人たちを励ますのも市の大事な仕事。暖かい呼びかけメッセージを発表してはどうかと市長の考え方をきいたところ、市長は、何もできないのに市は応援しますといっても励ましにならないのではと答弁しました。
あなたはどう思いますか?

ムダをはぶき、節約をする予算執行を

 佐藤議員は、これから景気がさらに悪化し、倒産する商店、企業が増えていく。職を失ったり、賃金カットにあい、税金を払うより食べる方が先という市民が多くなり、市の歳入確保も大変になる。予算執行にあたっては「ムダをはぶき節約をし、効率的な行政運営をおこなうように」職員に意識改革を呼びかけるべきだと提案しました。
 市長は、意識改革は必要なので呼びかけたいと答えました。
 佐藤議員は、この経済危機をのりこえるため、市長、議会、職員が、市民の暮らしを守ることを第一に立場をこえて協力しあい、知恵を出しあっていくことが今求められている。私どもは、この立場で市政にのぞんでいく、と日本共産党の考え方を述べ、一般質問をしめくくりました。

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