本山修一議員は、「仙波河岸史跡公園の充実について」一般質問しました。
仙波河岸は川越近在、東松山、小川方面の食料、材木などの物資が江戸へ運ばれ、江戸から呉服、塩、日用品などの荷物を集める場所として、明治二年から昭和六年まで六〇年間にわたり栄えました。
同地は、歴史的な河岸跡で湧水など自然が残る場所として、史跡公園として平成十六年に完成しました。
本山議員は、公園内には河岸場跡という解説板が設置されているが、船着場がここだという解説板を設置するとか、荷を乗せた船を設置すべきではないか。湿性地の南側に土のうで水をせき止めているが、景観上もそぐわない、改善すべきだと市にただしました。
船を浮かべること 最良の展示物
都市計画部長は、船着場は当時の写真が残るだけで正確な位置は確認できないが、写真付の解説板を検討する。池に船を浮かべることは船着場であったことの最良の展示物、今後、検討していく。湿性地の土のうは景観にそぐわない。他の工法などで景観の調和を図っていくと答えました。
旧橋本家住宅の復元を
旧橋本家は、新河岸川の舟運で栄えた古市場に、一六八五年(貞享二年)に河岸場が開設され、橋本屋という屋号で一七八八年酒販売を始め、醤油醸造、船問屋、肥料販売、橋本銀行設立まで至った旧商家です。
市は同家の解体部材の寄付を受け、保管しています。
本山議員は、旧橋本家住宅を市内外に寄付を募って、仙波河岸史跡公園に移築・復元し、舟運記念館として、活用すべきではないか、市に見解を求めました。
教育総務部長は、旧橋本家は、舟運記念館として関係資料を展示して公開することもできるのではないかと答えました。
移築・復元に向け重要な観光資源として、今後の取り組みが期待されます。
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