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河越館跡の史跡公園整備はじまる

 国指定史跡「河越館跡」を史跡公園として整備するための工事が今年度から始まります。
 河越館跡は中世の貴重な館跡で、昭和59年に国指定史跡となっています。面積は48,509u、そのうちの37,399uが公有地化されています。

中世の堀跡などを復元

 第1期整備計画は、今年度から21年度にかけて13,266uを整備し、21年度のオープンを予定しています。19年度は、来年1月から擁壁や駐車場の整備を開始し、20年度には遺構の復元や施設の整備、芝張りなどを行う予定です。復元する遺跡は、中世の堀跡、塚(一基)、井戸(一基)、掘立建物柱跡。公園内にはあずま屋、トイレ、水のみ場が設置されます。また、上戸小学校の余裕教室を借用し、資料展示室として整備します。

粘り強い運動が実る

 河越館跡を国指定史跡にする保存運動の歴史は長く、その発端となったのは、県指定地になっていた河越館跡の中に、不動産業者が宅地造成の乱開発を行い、住宅建設を始めたことによります。乱開発をやめさせ史跡指定にするため、河越館跡を保存する会が主体となって一万名の署名を集め、国県市に請願を行いました。
 また、故山村健仁議員などが中心となって保存のため積極的な活動が始まりました。一方で、市教育委員会は、館の範囲を確認するための発掘調査を実施してきました。
 地域の人たちや市当局の努力など、粘り強い運動が実り、14年市議会では山村議員の一般質問にたいし、市は「平成21年度にオープンを考えている」と答弁しています。
 今後は、第二期整備地の発掘調査も並行して行われます。第二期整備計画は、22年度から28年度にかけて常楽寺の西側約16,600uを整備する(28年開園)予定となっています。

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