地産地消で地域おこしの里を訪ねる自治体学校で学ぶ(1)
市議会議員川口ともこ
7月23日、「地産地消で地域おこしの里を訪ねる」と題した現地分科会に参加しました。
最初に訪れたのは、千葉県いすみ市大原漁港の朝市です。いすみ市では、湯布院や鳴子での農業と観光のコラボを教訓に農商工連携、自然と共生する里づくりを推進し、あわび、伊勢海老など20品目のいすみブランド認定産品を推奨しています。メデイアにも取り上げられ美食の街づくりが進められています。
各朝市は、地域住民に雇用をもたらし、観光バス等の駐車場確保でも協力があり市と漁協との連携で空いている朝市を紹介することで渋滞を緩和しています。
いま、人口減少や経済も上向かないなかで地方創生をかかげ、高齢者も若い人も住みやすいまちを考えた結果、「ここにしかない。今だけ!あなただけのもの」を目指して取り組んでいるとのこと。
みんなでまとめた、いすみ生物多様性戦略は、1、自然と共生する里づくり連絡協議会の設置 2、コウノトリをシンボルに、人や生き物にやさしい環境保全型農業の普及などが位置づけられています。
具体的には、有名店などで市の農産物をPRし扱ってもらう。東京都内の商店街での直売会や料理店の要望にそった生産を行う。また、生産者を店によんで農産物がどのように調理されているのか試食会を開く。これが生産者の自信や意欲につながっています。さらに、有機の「いすみっこ」ブランド米は、学校給食に100%使用、航空会社のビジネスクラスの機内食にも使用されています。
地産地消や身土不二の価値観を広げる政策は、子ども達の健全育成による人づくり、まちづくりに繋がり、経済の好循環を生んでいるところに感心しました。