寄り添い受け止める支援を
かきた有一議員の一般質問
様々な原因で社会から孤立し、ひきこもる人や家族への取り組みを問うと、平成15年の中核市移行で保健所が設置された際、精神保健福祉の個別支援として相談活動をはじめた。18年度から家族支援として「青年期ひきこもり親の会」を開催、30年度から家族の自主グループが活動している。22年度からは年1回「ひきこもり公開講座」を開催し理解を広めるよう取り組んでいることが示されました。
かきた議員は、不安定な雇用や自己責任を強調する国の政策によって孤立を生みやすい社会環境がある。生活保護や就労支援でも利用抑制や短期間で自立を求める様子が目立ち、相談しにくい実態があることを示し、本人や家族に寄り添い、時間をかけ対応していく姿勢が必要と訴えました。
年代や状況別の対応は、児童・生徒は学校や教育センター「リベーラ」と連携し、発達や家族関係への支援、若者は精神疾患や就労体験の有無で支援が異なり、精神医療機関や「若者サポートステーション」との連携、中高年については経済的支援を視野に入れた対応が必要と答えました。
今後については、親の高齢化で収入が途絶えたり、介護が重なり一家が孤立、困窮するリスクも増えてきます。早期に相談先につなげること、相談しやすい体制を整えること、その状態に気づく身近な方を増やすことが必要と答えました。